RIZINのドキュメンタリー番組、RIZIN confessionsを見ていてこの人を見た事ありませんか?
ホベルト・サトシ・ソウザや、クレベル・コイケのセコンドとして、RIZINによくいるおじさん。
この人の名前は、三崎和雄。
実は、とんでもなく強い選手なのです!
今回は、この三崎和雄選手はどれほど強かったのか?何者なのか、現在は何をしているのか徹底解説します!
- 三崎和雄って誰?という格闘技ビギナーさん
- 三崎和雄知らねぇとかにわかかよwという格闘技ヲタクさん
- 感情が高まると、「日本人は強いんです!」と叫んでしまう三崎ガチ勢さん
プロフィール&戦績
1976年4月25日 生まれ 千葉県小見川市出身
KATORI DOJO主宰。PRIDEウェルター級GP2006年優勝
25勝11敗2引き分け1無効試合(6KO10一本)
当時のウェルター級は現在の77.1kgではなく、83㎏でした。
今でいうミドル級のサイズだね
パンクラス、PRIDE、戦極、Strikeforceで渡り歩き、外国人選手相手も、引けを取らないファイトで戦い続け、
2012年10月 引退
現在は、千葉県でKATORI DOJO代表として活動し、アーティストの長渕剛や19年ラグビー日本代表の稲垣啓太のパーソナルトレーニングも従事。TEAM BONSAI柔術の一員でもあり、ホベルト・サトシ・ソウザやクレベル・コイケのセコンドも務めている。
やれんのか2007 VS秋山成勲
三崎和雄の試合でもっとも代表的な試合が、2007年12月31日に開催されたやれんのか2007でのVS秋山成勲です。
1R10分、2R5分の変則2ラウンド制総合格闘技ルールで行われ、いわゆるPRIDEルールだったのですが、サッカーボールキックと踏みつけが禁止されています。
サッカーボールキックとは?
グラウンド状態や座っている相手に対して、サッカーボールを蹴るが如く足の甲でキックを放つ技
Wikipediaより引用
この試合は、秋山成勲が2006年Dynamite!!での桜庭戦での反則による無期限出場停止明けから最初の日本での試合でした。
秋山に対するブーイングの中、ものすごいプレッシャーを背負って2人は対決。いまだにあの時の熱気を超える歓声を聞いたことがないという格闘技ファンも多いです。
試合結果
1R8分12秒KO勝ち
秋山の右ストレートで三崎はダウンをするも、左フックで秋山を倒し、起き上がろうとした顔面に蹴りを入れて、レフェリーストップ
三崎のKO勝ちに思われましたが、後日秋山サイドより、4点ポジション状態で受けたサッカーボールキックだったことを指摘され、ノーコンテストに裁定が覆りました。
受ける側が両手・両膝が地面についている状態。
試合後
勝者インタビューで三崎は秋山に対して「お前は去年、リングの上でたくさんの人と、子どもたちを裏切った。俺は絶対に許さない。今日試合をして、お前の心が俺にも届いた。」と叱咤とエールを送りました。
同じ柔道出身の格闘家同士、強く思うところがあったのでしょう。
THE昭和の格闘家というか、暑苦しくてかっこいい・・・
2020年には、ゴン格の対談で当時の振り返りを2人でしています。
そこで三崎は当時をこう振り返っています。
10何年経ってもいまだにこうして語られる作品を2人で作り上げたというのは、2人でしかたぶん分かり合えないものもあります。
ゴング格闘技No.331 52Pより
日本中のヒールになった秋山のプレッシャーも相当なものでしょうが、反対サイドのヒーロー役になってしまった三崎のプレッシャーも相当なものだったのではないかと思います。
絶対に負けられない試合で、きっちり勝つというのは、本当にすごいことです・・・
その後2012年に三崎の引退興行が行われた際には、秋山成勲も駆けつけ、試合をした男同士にしか分からない、友情ではない繋がりがあるようです。
どんな人柄なの?
ファイターの魅力はリング上の姿だけではありません。特に三崎和雄は、熱く妥協を許さず、最強のファイターを目指すために格闘技を始めたという、聞いているだけで汗をかきそうな熱血漢です。
そんな三崎のエピソードを2つ紹介します。
試合前仲間と抱き合う最中、絶縁中の旧友にも声をかける
試合前には控室で、仲間と気合を高めるルーティンがあった三崎和雄。その日も試合前にいつも通り三崎のチームであるGRABAKAの仲間達1人1人に声かけながら抱き合っていました。
その時には当時同門だった石川英司選手も他の選手のサポートに来ていたのですが、三崎とは絶縁状態にありチームメイトにも拘らず決起には加わらず、1人控室の外にいました。意地も邪魔して近寄れなかったでしょう。
しかし、三崎は「お前も来い!!」と控室の外にいた石川を呼びつけます。仲間達の中に飛び込んだ石川。チームメイトもここで復縁かと胸が熱くなっていたそうです。順番に仲間たちと抱きしめあい、いよいよ石川の番になり、感動の仲直りかと思いきや三崎は、
強烈なビンタを炸裂。
ビンタというより掌底に近い打撃を石川に喰らわせました。あまりに唐突なビンタに周りにいた石川は驚き、その石川の驚く様と衝撃的な展開に、他の選手は笑いをこらえるのに必死だったそうです笑
本来なら「三崎さん何してんの!」と突っ込み入れて笑いに変えた方が良さそうにも思えますが、三崎の迫真のビンタに誰も何も言えなかったようです。
試合前のピリピリな三崎相手に誰も突っ込みは無理ですよね・・・
日本人は強いんです
三崎和雄の名ゼリフというべきでしょう。
ダン・ヘンダーソン、フィル・バローニ、秋山成勲など強豪選手に勝利したときに叫ぶ言葉です。84㎏という過酷な階級で、日本人は勝てないという言葉を否定するような活躍を見せつけます。
日本人であることを誇りに戦っていたんだ
PRIDEウェルター級GP優勝 &Strikeforce連勝
後のPRIDE二階級制覇王者ダン・ヘンダーソンに日本人唯一の勝利を勝ち取り、PRIDEウェルター級GP優勝!
海外団体ではStrikeforceに参戦し2勝をあげるなどこの階級(83㎏)で外国人選手に勝ちつづけるという偉業を成し遂げています。
日本人は強いんです!!
まとめ
最初に見たときは「ボンサイのおじさん」と呼びましたが、経歴を知ってからから見るとめちゃくちゃ怖い人に見えますよね笑でもきっといい人です!会ったことありませんが!
現在はクレベル・コイケやホベルト・サトシ・ソウザのセコンドに付き、良き理解者・支援者として活躍をしています。今度からボンサイの選手が試合するときは、セコンドにも注目です!きっとこのおじさんがいます!
こうやって昔の選手を知ることで、今の格闘技をもっと面白く見れる人が多くなると嬉しいです。もう既に三崎和雄を知っているor俺の方が詳しいんだ!という三崎ガチ勢の先輩は、是非コメント欄で三崎和雄のすごい所や逸話を残してくれると嬉しいです笑
以上、アザレアのひとりごとでした!
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