予想以上の大盛り上がりで終了した4/1(土)のRIZIN.41の試合結果&感想を書いています。神龍誠の衝撃的な強さ、中村K太郎の久々のスカ勝ちにケラモフvs堀江の熱戦、芦澤vs皇治の予想以上の結末まで!
格オタである僕の感想に加えて今後の期待する展開や、RIZINの次回大会まで書いてますので、見逃した方はもちろん、余韻に浸りたい方も是非読んでください。
見逃した方は各プラットフォームでアーカイブチケットを購入すれば、オープニングから入場・煽りV(一部楽曲ミュート)・勝者マイクまで全部通して見れます⇩
公式サイトへ | アーカイブ料金 | 視聴期間 |
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¥3,000 | 4/2 12時~4/6 23:59 | |
¥3,000 | 4/2 12時~4/6 23:59 | |
¥5,000 | ~4/28 | |
¥3,000 | 4/2 12時~4/6 23:59 |
今回のジモキックについて
RIZINの地方大会で組まれるキックボクシングの試合のファンの間での通称。
RIZIN側からプロモーションされることもなく、地元のチケット売り要因として呼ばれることから、「それならMMAの試合数を増やしてほしい」という批判も多い。
前座の試合にまで細かいプロモーションする必要もないので、今回もMMAと比べて雑な扱いです。僕もキックボクシングは詳しくないので、事前の紹介はしませんでしたが、ふたを開けてみると面白い試合続きでよかったです。
解説が久保優太だったこともあり、面白く見れましたね。今後も久保は解説役に座り続けて欲しいです。本線の2試合の勝者は面白い選手だったので、ちょっと追いかけたくなりました。
おもろないわ。RIZINは素晴らしいMMAファイターが出てる舞台。そこに俺らキックボクサーが呼ばれてる意味考えろよ。
— 木村 ケルベロス 颯太 (@10Cerberus) February 17, 2023
ゲーマーは盛り上げるつもりもないなら別に敵前逃亡してもいいで🖕ずっとゲームしとけ https://t.co/ICg7yMUb89
RIZINキック2連勝中の駿のアカウントはコチラ⇩
中村優作 vs. メイマン・マメドフ
勝者:メイマン・マメドフ |
1R 0分23秒 TKO(グラウンドパンチ) |
マメドフ強い!侮ってゴメン!!
ベテランファイターで爆発力のある中村の勝利予想でしたが、まさかのマメドフの秒殺KO勝ち。戦績も綺麗とはいえず、手塚基伸に負けてしまった事から全然期待してませんでしたが、スゴイKOでした。
ただし、中村がまだエンジンかかる前に片づけてしまったので、RIZINフライ級でどれほどのレベルか未知数です。打撃の速さは反応の良さは驚異的なのと、今回の勝利で弾みをつけてさらに強くなる可能性もあるので、今後も継続参戦してほしいです。
やっぱり○○○フという選手は危険だった…
宇佐美正パトリック vs. キム・ギョンピョ
勝者: | キム・ギョンピョ
1R 3分33秒 SUB(リアネイキッドチョーク) |
UFCへの壁は高い…キム・ギョンピョまたRIZINで見たい!
ボクシングバックボーンから繰り出される美しい打撃が武器の選手で、個人的にボクサーとして思いれを込めて応援していました。見た目もカッコいいし、若くこれからに期待したい選手なので追いかけていきたいです。
相手のギョンピョはフィジカルが強い…!RTUで準決勝の記録を持っているので強豪である事には間違いないですが、「なんとかなるっしょ」くらいの気持ちで見ていましたが、宇佐美正とはMMAのレベルが違いました。これでUFC契約出来ないっていうんだから、ライト級は層が厚いです。
ギョンピョは今後継続参戦がある事を願いたいくらいいい選手でした。グスタボ・カーライルといったタフファイターや武田と見てみたいです。こうして強い外国人選手が新しくやってきてくれるのを見るとようやくコロナ前の面白いRIZINが帰ってきてくれた気がします。
外国人に蹂躙されるRIZIN開幕戦たまらねぇ
金太郎 vs. 石司晃一
勝者: | 石司晃一
3R 判定 (1-2) |
石司お見事。肩慣らしにはちょうどよかったかな?
金太郎好きで前回の堀口戦も文句言いましたが、今回も文句です。何しに来たんだ。石司の圧が強かったのは事実ですが、じり貧でたまにパンチ振るスタイルで盛り上がるわけがありません。引いて打つからダメージにもならないし、RIZINのトータルマストでは勝てる訳がありません。案の定3Rに寝かされて判定取られるというのは悲しくなります。
ラウンドごとに優劣を決めて判定をするラウンドマストとは違って、試合全体を評価して勝敗の判定をするルール。
ダメージ(KOに繋がるダメージか)・アグレッシブネス(前に出て攻めているか)・ジェネラルシップ(主導権を握っているか)この三要素を基準に決められる。
もう我々は金太郎に対して「バチバチ」とか「殴り合い」には期待してないので、スタイルを変えて見て欲しいところです。持ち前の真面目さや体の強さを活かして、寝技を磨く事をすればいいのにと素人ながら思います。見た目以上に慎重なファイターなのは格オタには周知の事実なので、そろそろ何が何でも勝つ姿勢が見たいという素人の戯言でした。
期待していた石司は、ここまで相手に逃げられると試合も作りにくいなかで、寝技に持って行けたのは見事です。RIZIN公式の動画で戦前から話題になり、初戦も勝利したおかげでTwitterのフォロワーも増えていましたね笑
バンタム級上位にすぐ通用するとは確信できないので、中堅どころとの混戦が見てみたいです。瀧澤・ヤマニハの常連組を食って知名度を稼いでほしいとひいき目に応援しています。
金太郎の復活も期待してる
インタビューのFULLはこちらから⇩
カイル・アグォン vs. 萩原京平
勝者: | 萩原京平
3R 判定 (0-3) |
萩原よくやった!よく勝った!
マジで無理だと思った一戦でした笑 相性最悪でベテラン技巧派相手に復帰戦とはもう負け濃厚と予想までしたのは僕です。そこをなんとか勝ち切った彼はお見事。トップには敵わなくても、必死にもがいて立ち向かっていく萩原の姿に、みんな夢中になるんだよなと再確認した試合でした。
アグォンは後半失速したのはスタミナ切れでしょうかね。極まりそう→逃げられる展開って想像以上に疲れるので、かなり疲弊したのでしょう。トータルマストでストライカー相手に失速は本当に悪手というか…RIZINにおいてのサンプルになりそうな悔しい敗戦です。ラウンドマストでも勝利したか難しい所ですが、いずれにせよ萩原がアッパレでした。
RIZIN上位層はまではまだ遠いか
いよいよフェザー級も役者も揃い、門番役から中堅まで粒ぞろいです。前までピンかキリみたいな両極端な印象でしたが、今では選手層も厚くなってきました。一回の敗北が致命傷になりかねないけど、今回の萩原の勝利に限っては小さな一勝です。
寝技への対処という点では大きな成長ですが、アグォンにあの勝ち方では、先は長いでしょう。次は金原正則vs山本空良の結果次第でどちらかとか、堀江圭功とやって勝たない事にはLANDMARK組への道はまだ遠そうです。
そうだ、磨嶋とやらせよう
神龍誠 vs. 北方大地
勝者: | 神龍誠
2R 1分17秒 SUB(肩固め) |
神龍強すぎ問題…もっと上位と組んでくれ
少し体大きくなったように見えたアメリカ帰りの神龍がRIZINに継続参戦です。前回対決した所英男が、リングサイドで子どもの発表会を見守るように観戦していたには笑いました。何の問題もなくボッコボコにしていて、相手の北方選手の身体が心配です…
寝技が強化された以上に、打撃のレパートリーが驚くほど増えてました。寝技への組み立ても上手くて、前蹴りで腰を浮かせてからのタックルの切れがお見事です。前までは強いが試合は面白くないと言われていた神龍が、こんなに盛り上げる選手になったのはいよいよ北米基準に追い付いてきたようで楽しみです。
RIZINは、今回からカットマンが導入されたようでインターバル中に北方に止血を施していました。リングドクターによる止血をして安全に試合を続行できる…とはいえあの出血量は止めてもよかったと思うので、考えものです。今後RIZINサイドから改めてカットマンのあり方が告知されるのでその点も期待です。
日本のフライは神龍が回すか?
日本のエース堀口はBellatorと契約し、いまや日本の軽量階級のエース不在かと思いきや神龍が現れました。ジョン・ドットソンやメイソン・マメドフなど外国人選手もRIZINに集まり、DEEPフライ級GPも決勝間近といずれ勢ぞろいしてくだろう展開にワクワクします。
その一方で、扇久保といったベテランファイターとも相手をせねばならないので、フライ級も厄介です。厳しい闘いでしょうが、ここで勝てねばUFCは夢のまた夢。これからのRIZINは神龍の快進撃がどこまで行くのかを楽しめそうです。
ストラッサー起一 vs. 中村K太郎
勝者: | 中村K太郎
2R 0分49秒 TKO(グラウンドパンチ) |
腐ってもK太郎、ウェルター級誰かいます?
2019年のロレンズ・ラーキン戦以来3年ぶりのMMAでしたが、なんの問題もなく見事なKO勝ちを見せてくれたK太郎。ロレンズ戦も相手の計量オーバーの中挑み、果敢に攻めてくれた姿は感動しました。もう一度北米で暴れる姿が見たいところですが、無責任に地獄へ飛び込ませるのもおかしな話なので、今後の動向に注目です。
2019年ラーキン戦後、眼底骨折・頭が切れるなどの大怪我を負いながらも無傷と言い張るK太郎⇩
負けてしまいました。しかしノーダメージなので2月のライジンに向けてまた頑張りマッス😇 pic.twitter.com/waQxPXHN4t
— 中村K太郎 (@ktanakamura) December 29, 2019
ストラッサーはダメージが心配です。応援以上に無理しないでほしい心配が勝ってしまう所ですが、彼も辞めないんだろうなぁ…試合後インタビューでも「諦めない」とのことですので、心配ですが応援していきます。重量階級は意識が飛ぶからダメージが少ない論調も少ないだけで、ダメージはある事を忘れないでほしいですが。
問題はRIZINのウェルター級に面白い選手がまだいない点です。今後展開していくにしても、時間はかかりそうですし何かの間違いでBellatorから誰か来てくれないか頼ってしまうのは、RIZIN脳といって良くないです笑 Bellatorもそんなに暇じゃないはずです笑
この人たちのメンタルえぐすぎ…
ヴガール・ケラモフ vs. 堀江圭功
勝者: | ヴガール・ケラモフ
2R 3分21秒 SUB(リアネイキッドチョーク) |
もう次タイトルマッチでよくね?アゼルバイジャン!
裏メインと名高い強豪同士の潰しあいの一戦。前評判に劣ることなく緊張感のある戦いで大満足です。僕からすると特段の思い入れもなく強い奴vs強い奴の試合を楽しめました。推しの試合は感情丸出しになって白熱しますが、この試合はノンストレスで楽しめて改めて格闘技観戦は疲れるなと思います。
試合内容としては、ケラモフのパワープレイが目立ちましたが、1Rの一瞬クラッチを離してからのもう一度タックルにいったのはゾッとしました。参戦当初のダーティファイトをしていたケラモフは何だったんだというくらい冷静な試合運びです。文句なしに斎藤戦よりも強くなっていますし、LANDMARK組の結果を待たずに次はタイトルマッチで文句ないでしょう。
堀江は2Rの一発入った後に攻めきれずに、休ませてしまったところがミスだったかな…というくらいでいつも通りの動きが出来ていました。お酒が好きで直前まで飲んでいた事には…まぁ辞めた方が弱くなる可能性もあるので、強く批判はしませんが、まだまだ伸びしろがありそうでやはり期待できる選手です。ただ、外国人選手のフィジカルに負けてしまった部分もあり、日本人としては寂しい気持ちもあります。
今のケラモフに斎藤裕は勝てるのか
もうRIZIN参戦初期のケラモフとは別人です。冷静に戦局を読み、いざとなればパワープレイも辞さないファイトスタイルは今日本人に勝てる選手はいないでしょう。ある意味、斎藤戦で覚醒してしまったようにも見えます。じゃあ斎藤の全盛期はあの一戦のみなのか。それの答えは次のLANDMARKでの平本戦次第でしょう。RIZIN3連敗中の斎藤が初代RIZIN王者たる強さを見せて欲しいです。
昔話ばかりしていても選手の評価を落とすだけよ
皇治 vs. 芦澤竜誠
勝者: | 芦澤竜誠
3R 判定 (1-2) |
芦澤の戦術と実行力が見事。皇治は引退を宣言
K-1時代から続く因縁がようやく終結した一戦でした。当時の人気選手の2人がいつ戦うのかファンは楽しみしていましたが、縁がなく、新生K-1の舞台からRIZINに移籍しての対決です。
芦澤はキャラクターで誤解されがちですが、作戦実行能力が高い選手です。引退し復帰後は少しの間、K-1屈指のファイトIQを持つ久保優太やその師匠・矢口 哲雄の元で練習をして、その本領を見せつけてました。問題はあまり集中力がないのか、思わぬところでポカをやらかして負けるので評価が難しい選手です。
今回は強い芦澤の日でした。長い手足で距離を作り、近接でも頭をよく振って攻防のタイミングをよく見極めていましたね。作戦の緻密さや丁寧な試合運びを見るに、僕が想像した以上にこの試合に懸けていた事が伺えます。
対して皇治はいつもほど気持ちを感じる事が出来ませんでした。彼の魅力は負けん気の強さでジャイキリを起こすところです。というか、ここ数年は格上としか試合してませんが笑 それにしてもコンディションが悪かったのでしょうか。入場から顔色悪いし覇気はないし、明らかに不自然でしたが怪我か病気でしょうかね?体調不良を勝敗の理由にする無粋は僕も彼もしたくないでしょうが、事実だけは気になります。
試合後、皇治は引退を発表しました。
芦澤の試合後にお客さんが残っていた事に驚き
格闘技のメイン後って離席する人も多いのですし、下手するとメイン前にガラガラになる事なんて珍しくありません。試合数が少なかったのと早い決着が多かったので、早い時間だったとはいえかなりの人数が残っていたことに驚きました。
MMAでのメイン後に残るのは納得ですが、キック初参戦の芦澤の勝利後に残っているのは見事。MARVEL映画のように何か起こるかもという期待がある選手ですが、それにしてもなまず音頭をみんなで聞いている映像は面白かったですね笑 すでにRIZINファンの心を掴みかけているというか、ほっとけない存在になり始めてます。
RIZINに合う合わないも興味なさそうに好き勝手暴れるさまは、もしかしたらK-1よりも肌に合うのか。いや芦澤からしたらどこでも泳げるか…と感服です。ただし、試合は1人ではできません。問題は次の相手です。
今後の2人の動向
芦澤は次戦からMMAで参戦します。上手くいくかどうかは本人の努力次第によるのでここでは議論しませんが、注目は次戦の相手です。有力候補はYA-MANの名前が多く挙げられています。YA-MANとはTHE MATCHで対戦済みでリベンジを果たしたいでしょうが、お互いMMAでの実力が未知数です。vs三浦孝太との対戦を見てから判断したいところです。
引退を宣言した皇治は、自分の事業も大きくなってきてもうファイターとして戦うのは厳しいように見えます。気持ち一本勝負でやって皇治に少しでも見えてしまったら終わりです。体を壊す前に引退をして第二の人生を歩んでほしいと願います。
とはいえ、呼べば来るでしょうのでメイウェザーと海外でエキシのオファーが来れば復帰するでしょう。スポンサーやプロモーターにNOと言えずに何でもやる辺り、結構不自由な男なんじゃないかと邪推な目で見ています。勝負論から逃げた選手に面白みはないので、ガンバってねとエールは送っておきます。
新生K-1の1つの時代が終わったね
ありがとう
次回RIZIN LANDMARK4/29
RIZINにしては珍しくカード発表が早く、驚いてます笑 メインのフェザー級4人を始めとしてかなり濃いカードが揃ってます。もう月末には開幕するので、余韻に浸る間もなく次ですよ!!
続く、5/6(土)RIZIN.42ではバンタム級の王者前哨戦に朝倉海vs元谷友貴、井上直樹vsファン・アーチュレッタと毎週RIZIN!
6/24(土)RIZIN.43もあるので大忙しなRIZINを見逃さぬよう一緒に応援しましょう!
スタミナが持たん!!
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